●	桜島町〜鹿児島市
ほとんどがインドネシアやフィリピンなどの海外に売却されていきます。 「第六櫻島丸」は９９年２月の「第十六櫻島丸」、「第八櫻島丸」は０３年２月の「第十八櫻島丸」就航の際にそれぞれ引退しました。 「櫻島丸」は１１年３月の「桜島丸」就航に伴い引退、競売で１億３千万という破格の価格でインドネシアの企業が落札しましたが、 支払いの滞りがありそのまま８月まで桜島港に係船、同年８月に「BINTANG BALIKPAPAN」(IMO:8708751/MMSI:525015910)と改名され鹿児島を離れました。 　この３隻の昔ながらのタイプが好きだったので寂しくなりました。
櫻島丸 ■Her's Data 総トン数：502トン　全長：53m　幅：12.8m　航海速力：10.5ノット　竣工：1987/11　引退：2011/3 第六櫻島丸 ■Her's Data 総トン数：586トン　全長：47m　幅：12.6m　航海速力：10.5ノット　竣工：1977/2　引退：1999/1 第八櫻島丸 ■Her's Data 総トン数：657.4トン　全長：53.3m　幅：13m　航海速力：10.5ノット　竣工：1979/12　引退：2003/2

●	いわさきコーポレーション（株）南海郵船・大隅交通ネットワーク
「フェリー第五おおすみ」は山川〜根占を走っていました。南薩と大隈半島の貴重な交通手段でしたが、 赤字のために０２年９月に航路が廃止され、「フェリー第五おおすみ」はタイの企業へ売却されました。 　「フェリー第六おおすみ」は鴨池〜垂水航路に就航していましたが、１１年９月に減便のため引退、インドネシアの企業に売却されて「FERRY OSUMI NO.6」(IMO:8904563/MMSI:457900024) と改名され同月鹿児島を離れました。 　「きんこう」は鹿児島〜鴨池〜古江間を走っていましたが、引退間近の頃は鴨池寄港はしなくなっていたようです。その後を継いだ（９９年夏？）のが 「きんこうわん」で利用客数が少なかったために船を小型化したのでしょう。お気軽ライナーと愛称までついて指宿まで足を伸ばすようになりましたが、 これまた利用者が少なかったのでしょうね、指宿航路を取りやめて鹿児島〜古江を１日１往復する新「きんこう」にバトンタッチ（２０００年夏？）を しています。しかし、またまた利用者はいなかったようでいつの間にか航路自体が廃止されてしまいました。 　※現在の「フェリー第五おおすみ」の姿が見られます。→ KOH Samui Photos
フェリー第六おおすみ ■Her's Data 総トン数：1,196トン　全長：76.2m　幅：13.3m　航海速力：15ノット　竣工：1989/11 フェリー第五おおすみ ■Her's Data 総トン数：1,300トン　全長：71.2m　幅：13.3m　航海速力：15.5ノット　竣工：1984/3　引退：2002/9 きんこう きんこう ■Her's Data 総トン数：64トン　全長：23.3m　幅：5.6m　航海速力：?ノット　進水：1987/7　引退：1999? きんこうわん ■Her's Data 総トン数：?　全長：?　幅：?　航海速力：?　竣工：?　引退：2000? きんこう きんこう ■Her's Data 総トン数：?トン　全長：?m　幅：?m　航海速力：?ノット　竣工：?　引退：?

●	マリックスライン（株）
「クイーンコーラル７」は９９年の「クイーンコーラル８」の就航に伴い同年９月１９日に引退し、中国の企業に売却されました。 現在は「Ye Xiang Gong Zhu」と改名され海南島と広東間を走っているようです。 　「クイーンコーラル」は０８年の「クイーンコーラルプラス」の就航に伴い引退、その後韓国のＤＢＳクルーズフェリーに売却され、客室の増設などを行い「EASTERN DREAM」と改名、 韓国の東海〜境港・ウラジオストック航路に就いています。 　※「クイーンコーラル７」の現在の姿が見られます。→海口港 　※「クイーンコーラル」が売却されたＤＢＳクルーズフェリー
クイーンコーラル７ ■Her's Data 総トン数：4,973トン　全長：131.2m　幅：20.4m　航海速力：20ノット　竣工：1986/10　引退：1999/9 クイーンコーラル ■Her's Data 総トン数：4,924トン　全長：140m　幅：20.5m　航海速力：20.2ノット　竣工：1993/9　引退：2008/12

●	大島運輸（株）
「フェリーあけぼの」は０３年の「琉球エキスプレス」の就航に伴い同年２月に引退しました。 引退後は韓国に売却されて「オハマナ号」となり、仁川〜済州島間に就航しているようです。 　「ニューあかつき」は当初、大阪〜神戸〜奄美諸島〜沖縄航路に就いていましたが、「琉球エキスプレス」就航により鹿児島航路にシフトされ引退する０８年７月まで同航路で活躍しました。同月海外に売却され「AKATSUKI」と改名されましたが、 支払いの滞りなどがあったようでそのまま谷山港に係船。結局０９年４月に上海下関フェリーが購入してランドア増設などの改造を施され、現在は「UTOPIA IV」として下関〜上海（太倉）航路に就航しています。 　「ありあけ」は２００９年１１月に熊野灘で大きな横波を受けて大傾斜し、その後御浜町の沖合いで座礁・横転、その後解体されました。 　「フェリーなみのうえ」は１２年９月に「フェリー波之上」の就航に伴い同年９月に引退し、「フェリーあけぼの」と同じ韓国の企業に売却されました。 　「トム・ソーヤ」は錦江湾クルーズなどを行っていましたが利用客が少なかったためか９９年頃には廃止されていたようです。１１年３月現在は他社の船となり那覇港にいます。 　※「フェリーあけぼの」、「フェリーなみのうえ」の現在の姿が見られます。→Chonghaejin Marine 　※「ニューあかつき」の現在の姿が見られます。→上海下関フェリー
ニューあかつき ■Her's Data 総トン数：6,412トン　全長：145.6m　幅：22m　航海速力：21.5ノット　竣工：1992/7　引退：2008/7 フェリーあけぼの ■Her's Data 総トン数：6,466トン　全長：141.5m　幅：22m　航海速力：21ノット　竣工：1989/9　引退：2003/2 ありあけ ■Her's Data 総トン数：7,910トン　全長：166.86m　幅：22.8m　航海速力：24ノット　竣工：1995/8　引退：2009/11 フェリーなみのうえ ■Her's Data 総トン数：6,586トン　全長：145.6m　幅：22m　航海速力：21.5ノット　竣工：1994/6 トム・ソーヤ ■Her's Data 総トン数：?トン　全長：?m　幅：?m　航海速力：?ノット　竣工：?

●	琉球海運（株）
「ぷりんせす　おきなわ」は２０００年１月に引退し、韓国へ売却されました。 「かりゆし　おきなわ」は０１年１１月の「かりゆし」就航に伴って同年１２月に引退後、韓国の企業へ売却、その後「ASIA ACE」となり時折東京へ顔を出しています。 「わかなつ　おきなわ」は「わかなつ」就航により０６年９月に引退し現在は「ASIA INNOVATOR」となり前述の「ASIA ACE」とともに活躍しています。なお、 「わかなつ　おきなわ」は同社の旅客事業撤退により最後のフェリーとなりました。 　ちなみに「かりゆし　おきなわ」はぼくが初めて乗った長距離フェリーだったので思い出に残る船でした。
ぷりんせす　おきなわ ■Her's Data 総トン数：4,931トン　全長：125.3m　幅：20m　航海速力：20ノット　進水：1978/7　引退：2000/1 かりゆし　おきなわ ■Her's Data 総トン数：6,613トン　全長：145.8m　幅：22.4m　航海速力：21ノット　竣工：1988/1　引退：2001/12 わかなつ　おきなわ ■Her's Data 総トン数：8,052トン　全長：151.1m　幅：19m　航海速力：21ノット　竣工：1991/2　引退：2006/9

●	奄美海運（株）
０６年４月４日に就航した同名の新造船の就航に伴い同３日に引退し、ギリシャのサオスフェリーに 売却されました。
フェリーあまみ ■Her's Data 総トン数：2,980トン　全長：115.8m　幅：18.2m　航海速力：20ノット　竣工：1989/4 ● 指宿市・南大隅町／鹿児島交通（株） 　山川〜根占間を５０分で結んでいたフェリーです。この航路は不採算などのため０２年９月で廃止になりました が、地元の要望にこたえるのを目的に０５年１２月より６ヶ月間だけ暫定的に運航されることになりました。この間すったもんだがありましたが、「ぶーげんびりあ」を指宿市と南大隅町が購入し、いわさきグループの 鹿児島交通に運航を委託するという形でまとまり、０６年１１月から本格的な運航となっています。しかし、利用者が低迷し１０年２月末で航路休止となりました。山川に係船されていた「ぶーげんびりあ」は、いわさきグループが 買い戻し１１年３月にインドネシアの企業へと売却、「PUTRI YASMIN」(IMO:9037575/MMSI:525010084)と改名され同月末鹿児島を離れました。 　「ぶーげんびりあ」は０５年１０月まで鹿児島〜種子島航路に就いていましたが、「はいびすかす」がフェリーとして鹿児島〜種子島〜屋久島間で運航 されるのに伴い同航路が廃止となり、こちらの航路にまわされたものです。 ぶーげんびりあ ■Her's Data 総トン数：1,798トン　全長：105.6m　幅：17m　航海速力：19ノット　竣工：1994/6 ● 十島村 　２０００年４月の「フェリーとしま」就航に伴い引退しました。しばらくは谷山港に 係船されていましたが、海外の企業へ売却されたようです。 としま ■Her's Data 総トン数：1,090トン　全長：74m　幅：11.6m　航海速力：17ノット　竣工：1985/9　引退：2000/4 ● 三島村 　２００１年９月の新「みしま」就航に伴って同年９月２７日に引退しました。 その後フィリピンの企業に売却されました。 みしま ■Her's Data 総トン数：776トン　全長：70m　幅：11m　航海速力：16ノット　竣工：1986/9　引退：2001/9 ● 甑島商船（株） 　０２年１０月の「フェリーニューこしき」の就航に伴い同年９月３０日に引退しました。 引退後は山川の山川造船鉄工に係船されていましたが、２００３年３月からは九州商船の「フェリーなるしお」として佐世保〜上五島航路を 走っています。 フェリーこしき ■Her's Data 総トン数：645トン　登録長：59.5m　幅：12.6m　航海速力：15.2ノット　竣工：1987/5　引退：2002/9 ● 鹿児島商船（株） 　鹿児島〜種子島・屋久島間を走っていました。２０００年９月までは旅客も 扱っていたのですが、同年１０月からは貨物のみとなりました。０２年の「はいびすかす」就航に伴って同年２月に引退し、 インドネシアの企業に売却されました。 第二屋久島丸 ■Her's Data 総トン数：2,214トン　登録長：94.7m　幅：13.2m　航海速力：19ノット　竣工：1972/9　引退：2002/2 ● ジェイオーシャン（株） 　以前は安田産業汽船が「シーバード」として串木野〜長崎間に走らせていた船を 引き継ぐかたちで運航していましたが、債務の返済が滞ったりして０３年１月から長期運休し、結局同年４月に航路廃止となりました。 県内で唯一の高速フェリーだったので残念です。 マダム・バタフライ ■Her's Data 総トン数：835トン　登録長：62m　幅：15.4m　航海速力：29ノット　竣工：1997/3　引退：2003/4 ● 九州商船（株） 　鹿児島とロケットの島種子島の西之表間を３時間５０分で結んでいたフェリーです。 ０４年１２月１２日にコスモラインが同航路にフェリーを就航させたのを機に前日の１１日で航路廃止となりました。 東南アジア方面へ売却されるとのことです。 フェリー出島 ■Her's Data 総トン数：1,519トン　全長：77.9m　幅：13.6m　航海速力：16.9ノット　竣工：1974/3 ● （有）南九船舶・その１ 　０４年８月に「フェリーなんきゅう」が就航するまで指宿〜大根占間を結んでいた船たちです。通常は 「なんきゅう６号」が使われていたようで、「なんきゅう７号」は大根占港の堤防に繋がれていました。その後「なんきゅう７号」は谷山にある南九 エンジンドックに揚げられていましたが、いつのまにかいなくなっていました。 なんきゅう６号 ■Her's Data 総トン数：?トン　全長：?m　幅：?m　航海速力：?ノット　竣工：? なんきゅう７号 ■Her's Data 総トン数：?トン　全長：?m　幅：?m　航海速力：?ノット　竣工：? ● （有）南九船舶・その２ 　薩摩半島の指宿と大隈半島の大根占間を約３０分で結んでいたフェリーです。南九船舶は鹿児島にある舶用 エンジンの修理・販売を手がける南九エンジンドックの子会社で、この航路は山川〜根占航路の再開が難航していたことから、２００３年４月１６日に 開設されました。 　航路開設当時は「なんきゅう３号」、「なんきゅう６号」、「なんきゅう７号」等の旅客船が約１５分で結んでいましたが、利用者からの要望に応えて ０４年８月１日には新造の小型フェリー「フェリーなんきゅう」が就航。その後利用者も増えてきたようで０５年７月には同型の「フェリーなんきゅう２」 を新造して２隻体制になり、１日に１０往復するようになりました。しかし、０５年１２月の山川〜根占間の「ぶーげんびりあ」就航をうけ、「フェリーなんきゅう２」１隻体制になり、１日４往復が運航されていました。 クルマはバックでの乗船となりますが自信がない方などは乗組員さんが代わりに運転して乗船させてくれるようです。料金は山川〜根占航路と比べると若干高めに設定されていますが、垂水経由で行くことを考えればオトクだと思います。 フェリーなんきゅう２ ■Her's Data 総トン数：19トン　全長：30m　幅：7m　航海速力：?ノット　竣工：2005/6　引退：2011/8 フェリーなんきゅう ■Her's Data 総トン数：19トン　全長：30m　幅：7m　航海速力：?ノット　竣工：2004/7　引退：2005/12 ● 南国海運（株） 　熊本県の水俣から沖合いの御所浦島を経由して天草下島の本渡間を約２時間半で結んでいたフェリーです。利用者減少に加え燃料価格高騰を受け０７年５月で航路廃止となりました。 「第三かまがり」はその後フィリピンへ売却されています。 鹿児島県外の航路なので、どうしようか迷いましたが船籍を阿久根市においているのでこちらでも紹介することにしました。運航している南国海運は 鹿児島県でバス事業を展開する南国交通と関係があるようですが詳しいことはわかりません。 　１日に２往復していますが、お盆や正月、連休等の時期以外はそんなにお客もないようです。しかし、御所浦島の人達にとっては本土への大切な交通手段 となっていて、学校の長期休業の前後は本土の学校で寮生活をしているらしい制服姿のグループを見かけることもあります。 もとは広島県の安芸汽船という会社の仁方から蒲刈島への航路に就いていました。船内にはその当時の名残の品が今でもありますので、 乗船の機会があったときには探してみてください。あっ、船内には自動販売機しかありませんので、お腹が空きやすい方は乗る前に待合所ででも 何か買っておくことをオススメします。 第三かまがり ■Her's Data 総トン数：207.1トン　全長：38.3m　幅：8.7m　航海速力：10.5ノット　竣工：1979/3 ● 三和商船（株） 　０８年に減便となり引退、しばらくは牛深に繋がれていましたが、０９年頃に売却されたようです。 天長丸 ■Her's Data 総トン数：488トン　全長：50.7m　幅：11.6m　航海速力：10.2ノット　竣工：1986/3　引退：2009? ● 天長フェリー（株） 　「フェリーロザリオ」のドック代船として普段から片側に繋がれていましたが０９年に売却されたようです。 元「第二おおみしま」。 天長丸 ■Her's Data 総トン数：199.5トン　全長：33.1m　幅：8.0m　航海速力：10.7ノット　竣工：1972/7　引退：2009? ● （有）波戸汽船 　０６年の初め頃に新船となる「すずかぜ２」就航により、引退となりました。 すずかぜ ■Her's Data 総トン数：17トン　全長：12m　幅：4m　航海速力：?ノット　進水：1984/7 ● （有）山坂汽船 　長島の宮之浦港から伊唐島の伊唐北漁港を経由して獅子島の幣串港まで１日朝夕１便ずつ計２往復運航していました。普通の海上タクシーのように 見えますが店員は２１名。通勤通学の足として使われていたものと思われます。県の航路再編により０９年頃引退しました。 ニューしんせいあづま ■Her's Data 総トン数：6.6トン　全長：12.4m　幅：?m　航海速力：20ノット　進水：? ● 鹿児島商船（株） 　「トッピー７」は引退したわけではありませんが、名前が変わったためにこちらへ。０６年４月９日に佐多岬沖で 直径約１ｍの流木がアフトストラットに衝突し、乗員乗客全員の１１２名が重軽傷を負うという大事故を受け、修理が完了した７月に「トッピー７」に 改名されました。 　「トッピー５」は０７年４月に就航しましたが１１年３月に売却されました。１１年９月現在、隠岐汽船が購入し同社の航路に１４年３月から就航することが決まっています。 　「トッピー１」は鹿児島〜種子・屋久間に就航した初のＪＦとして長年活躍してきましたが、１２年４月にクジラとの衝突事故を起こし、そのまま陸揚げ保管された後東海汽船へ 売却、同年９月に台船に載せられて神戸へ向けて鹿児島を離れました。神戸で改修を受けた後１３年４月から「セブンアイランド友」として東京〜伊豆七島航路に就航します。 トッピー４ ■Her's Data 総トン数：281トン　全長：27.4m　幅：8.5m　航海速力：43ノット　竣工：1979/2 トッピー５ ■Her's Data 総トン数：164トン　全長：27.4m　幅：8.5m　航海速力：43ノット　竣工：1991/6 トッピー１ ■Her's Data 総トン数：166トン　全長：30.3m　幅：8.5m　航海速力：43ノット　竣工：1989/6 ● 新屋敷商事（株）／鹿商海運（株） 　屋久島航路開設に伴い佐渡汽船から購入した元「こさど丸」。ランプドアの新設などの改造工事を行い０８年１２月に就航しましたが、 利用者の低迷などもあり、１１年１月末で運休、その後インドネシアの企業へと売却され「YAKUSHIMA MARU」(IMO:8220060/MMSI:457900091)となり、同年３月に鹿児島を離れました。その後「KIRANA IX」と 改名されインドネシアのスラバヤ周辺で活躍しているようです。 屋久島丸 ■Her's Data 総トン数：3,965トン　全長：119m　幅：20.4m　航海速力：19ノット　竣工：1983/7　引退：2011/1