石油備蓄基地の船たち



 鹿児島県には鹿児島市南部の喜入に世界最大級とも言われる新日本石油の原油中継備蓄基地、薩摩半島の 西側のいちき串木野市に地下の岩盤タンクを使用した串木野国家備蓄基地、大隅半島の東側の東串良町に志布志国家石油備蓄基地の3つの石油備蓄基地が あります。そして、そのそれぞれに油が流出した際や、タンカーのアシストをするための船たちが配備されています。こちらのコーナーでは、そのような 石油備蓄基地周辺で見ることができる船を紹介しています。


新日本石油マリンサービス(株)
 喜入の基地にやってきた大型タンカーがシーバースに着けるのを手伝うタグボート、 タンカーと陸地を結ぶ通船、そしてオイル漏れなどの事故が発生した時のための船などほとんどがこの会社のものと思われます。
 タグボートは万一の際に備えて化学消化設備、漏油処理能力を持っています。
第一喜入丸
■Her's Data
総トン数:230トン 全長:33.6m 幅:9.6m 航海速力:13.9ノット 竣工:1999/4
第三喜入丸
■Her's Data
総トン数:223トン 全長:33.6m 幅:9.6m 航海速力:14ノット 竣工:1995/10
たかちほ
■Her's Data
総トン数:65トン 全長:22.9m 幅:9.7m 航海速力:?ノット 竣工:1991/9
からくに
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:?
うめ
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:?
さくら
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:?
つわぶき
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:?
船名不明
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:?


日本海事興業(株)/新日本石油マリンサービス(株)
 喜入のタグボートで唯一日本海事興業の所有の「第二喜入丸」ですが、運航は他の2隻と同じ 新日本石油マリンサービスです。日本海事興業は日本各地にタグボートを配置し、運航している会社で鹿児島のタグボートもこの会社のものです。
第二喜入丸
■Her's Data
総トン数:228トン 全長:33.6m 幅:9.6m 航海速力:14ノット 竣工:1997/10


(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構
 以前はそれぞれの国家石油備蓄会社が各船を所有していましたが、04年2月に石油天然ガス・ 金属鉱物資源機構が設立され国家石油備蓄基地は国の直轄事業となりました。それを機に備蓄会社は廃止され同機構が管理することになり、船の所有権も そちらの方に移っています。ただ基地の操業や船の運航などは民間に委託されていて、串木野は東燃テクノロジー、志布志では新日本石油マリンサービスが 運航しています。なお、各地に置かれていて船籍は全て東京に統一されてしまいました。
串木野国家石油備蓄基地
後部デッキにオイルフェンスを巻いた大きなドラムを備えた「ちかび くろしお」は事故などで油が流れ出した時などに活躍する船で、 「ちかび わかしお」の方は「ちかび くろしお」のサポートをするような作業を行うと思われます。普段は串木野新港につながれています。
ちかび くろしお
■Her's Data
総トン数:193トン 全長:34m 幅:9m 航海速力:9ノット 竣工:1992/6
ちかび わかしお
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:?
志布志国家石油備蓄基地
志布志には4隻の船が常駐していて、双胴型の船体がひときわ目立つ「おのがら」は油回収船、「くにみ」は消防船兼曳船、船尾にドラムを持つ「あらせ」 はオイルフェンス展張船兼曳船、一番小さな「ごんげん」は通船やオイルフェンスを張る際のアシストなどをする船のようです。
おのがら
おのがら
■Her's Data
総トン数:193トン 全長:31.1m 幅:14.1m 航海速力:10ノット 竣工:1992/3
くにみ
くにみ
■Her's Data
総トン数:154トン 全長:30.2m 幅:8.5m 航海速力:11.6ノット 竣工:1992/3
あらせ
■Her's Data
総トン数:101トン 全長:25.2m 幅:8m 航海速力:9.9ノット 竣工:1992/3
ごんげん
■Her's Data
総トン数:?トン 全長:?m 幅:?m 航海速力:?ノット 竣工:1992/3?