8月14日(御所浦・第三かまがり)


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07:00-12:15 天気:くもり一時あめ 海上:波浪あり 風:北西の風強し



お盆と言うことで、今日は御所浦へお墓参りに行ってきました。 水俣発7:20に乗るために家を出るのは5時前。いつもはなかなか起きられないのですが、御所浦に行く日だけは 目覚ましをぼくが起こすような感じです。
水俣に着く少し前から雨が降り出してしまい、この写真を撮っている頃は本降りになっていました。


今日は乗船する車の数が多かったためか、エンジンが始動したのは出港直前でした。 船のエンジンが始動する時の音って何か格好良くて好きです。
「第三かまがり」は船尾に煙突(これは排煙管って感じ?)があるんですねー。そのため冬は船尾付近が妙に温かかったりします。


定刻より少し遅れて水俣港を出港しました。


今日はご覧の通りたくさんの車で車輌甲板が埋まっています。御所浦行き11台、本渡行きが1台だったかな。 ほとんどが帰省の人達で関西のナンバーが目立っていました。
普段は利用者の少ない航路なので、いつもこんな風に賑わっていたら良いのに・・・と思います。


御所浦に着き、外平(ほかひら)に行く途中で大道〜佐敷間を走っている竜ヶ岳観光開発の「第二しらぬひ」が見えました。 8:30佐敷発の便でした。


嵐口(あらくち)港の外れに繋がれている西山氏所有の貨物フェリー「睦丸」です。いつもは「第五睦丸」というフェリーで 嵐口〜大道間のチャーター運航をしているのでこの船はドックの時などに使われているのかもしれません。
この船、以前は長崎の大石海運が所有する「第二フェリー美咲」でしたが、10年近く前に嵐口へやって来ました。 当初は白と青の塗装だったのですが、いつの間にか「第五睦丸」と同じく緑と白に改められていました。


さて、お墓参りなどを終えて11:10発の「第三かまがり」で水俣へ渡ります。・・・慌しいなぁ。
写真は車と人のキップです。5m未満が2,990円、大人が880円です。車輌の運賃はもう長いこと変わっていませんが、 旅客はかなり前に20円値上げされたはずです。
旅客のキップは御所浦〜水俣航路を廃止した共同フェリーのものが使われておりました・・・(笑)


これまた定刻より少し遅れて御所浦港の沖に「第三かまがり」が姿を現しました。


防波堤をまわり、御所浦港に入港する「第三かまがり」。背景が緑なので、船体の白さが際立ちます。


ランプウェイを下ろし、本渡からのお客さんや車、荷物が降りてきます。右下で船員さんが地べたに下ろそうとしている青い箱は お豆腐屋さんのものでした。
ところで、お店によって違うかもしれませんが、天草の豆腐や厚揚げは美味しいです。昔ながらの豆腐屋さんが作っているからでしょうねー。 口に入れると大豆の香りが口中に広がって、スーパーなんかで売っている豆腐は尻尾を巻いて逃げ出すほどの美味しさですよ。 機会があった時には食べてみてください。特にオススメなのは嵐口にある荒木商店で売っている豆腐・厚揚げですね。朝早く行くと出来立ての アツアツを手にすることが出来ますよ。
桟橋のランプウェイが下りる部分に鉄板が取り付けてありました。コンクリートだとガリガリと削ってしまうので、きっとその対策でしょう。


御所浦港にいつも着けている「第十七鯛盛丸」(55.8t)。大矢野町の(有)アスカという会社の所有になっています。 御所浦島は未だに汲み取り式のトイレが多いので、集めたし尿などを運搬(廃棄はしないと思います。)する船です。


御所浦港を後にする「第三かまがり」。この瞬間は何回来ても寂しくなります。
さて、今や御所浦島と言えば化石の島になりました(以前は鯛と甘夏の島だったのですが・・・)。そのおかげかマスコミにも取り上げられるようになり、 来島者も増えたようで、今年の4月頃には港の一角に物産館まで造っています。あんまり観光地化しないで欲しい、と思いますがこれはヨソ者の 考えですね。


御所浦港の横の港で出港時間を待つ「フェリーごしょうら」と係船中の「第八栄久丸」。


徒歩のお客さんもかなりいるようで、ベンチスペースはいつもより賑わっていました。


「第三かまがり」は船名の通り以前は広島県の仁方から蒲刈島へのフェリーとして活躍していました。その時の名残が今でも 残っていて、これは次の寄港地をお知らせする装置です。右から見戸代港、三之瀬港、仁方港とプレートがあります。 就航当初は厚紙で隠してあったのですが外れてしまい、今ではそのままになっています。暗かったので少しブレてしまいました。


船室の中の様子です。真ん中の通路を挟み、後ろ半分はイス席、前半分はイス席とカーペット席になっています。 カーペット席ではよくお弁当を食べている人を見かけます。


トイレがある中2階(かな?)。左右同形の造りになっています。


船首を向いて左側のトイレの様子。造られてから20年以上経っているので汚れはありますが、 掃除は行き届いています。右側にあるドアは女子トイレ(と言うか、大をするトコ)の入口です。 周りには黒いタイルが張り付けてあるので、何となく飲み屋さんのよう?


客室へ上る階段の途中から臨む不知火海。 今日は雨が降っていたせいか、とても肌寒かったです。そのせいかどうかは分かりませんが、 冬に撮ったような写真になりました。


「第三かまがり」船上でのポッケ。
「わーい、久しぶりの船旅だよ!」
と、喜びながらも少し寒そうな顔のポッケなのでした〜。

撮影データ:ファインピックス