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みなとのなまえ
毎年恒例のウォーターフロントフェスティバルにあわせて第十管区海上保安本部が企画したのが「JCG1万人クルーズin錦江湾」で、これは巡視船 「おおすみ」と「はやと」を使ってたくさんの人達に錦江湾でのクルーズを楽しんでもらおうというものです。こんなに大規模なのは全国でも初の試み とか。事前申込み制で、後日写真のような乗船券が送られてきました。ちゃんと乗船日時、乗船する船も印刷されている本格的なチケットです。 「はやと」のチケットにはうみまるくん、「おおすみ」のチケットにはうーみんちゃんのイラストが添えられています。ちなみに、「おおすみ」の方は もりえだ母の分なのです。
さてさて、待ちに待ったクルーズ当日です。朝から日が照り付けて暑いのなんの。駐車場が満車になったら困る、と言うことで少し早めに家を出たのです が、それは余計な心配だったようです。クルーズから帰る時でもポツポツとスペースが空いてましたからね。 クルマをとめて南埠頭の岸壁へやって来ました。乗船する「はやと」はC岸壁に着けていて、その脇では乗組員の方々のミーティング?か何かが行なわれて いました。
「フェリー出島」を撮影したりしていたら、ウォーターフロントフェスティバルの一環で鹿児島大学の「かごしま丸」とともに船内の公開を行なう 「南星丸」が小川埠頭の方から移動してきました。
「フェリー出島」が出港していきます。案外クルマの利用もあるようで、今日も4、5台の乗用車が乗っていきました。12月までに1度は乗ろうと 思っているのですが、いつ乗りにいこうかなぁ。
「はやと」の出港は09:30、9時前に南埠頭のターミナルへ行くと人人人!!えっ、こんなに乗るの?とびっくりしました。乗船は9時からだと言うの でとてもタイミングが良かったです。ターミナルの外で列に並んで乗船開始を待っていると「おおすみ」が入港してきました。 乗船場所は船首のタラップとヘリコプター甲板の下からの2ヶ所。目当ての撮影場所(ブリッジ下の甲板、もちろん右舷側希望!)を確保するために船首 のタラップの列へと並んだのですが、このタラップがものすごい急!重いカメラバッグを担いでいたので、ヘタしたら後ろにひっくり返ってしまうんじゃ ないかと思ったくらいです。
無事に目当ての場所を確保して出港を待っていたのですが、暑い暑い、もう汗ダラダラです。直接日は当たるは、風はないは、おまけに日焼け防止のために 長袖のシャツを着ていたもんだから全身から汗が吹き出して、来なきゃ良かった・・・なんて思い始めたところでやっと出港です。 ブリッジの上のコンパス甲板も開放していました。眺めとしてはここからが一番良かったかもしれませんね。
出港してしばらくしてから右舷後方からヘリコプター「るりかけす2号」が飛んできて「はやと」を追い抜いていき、その後沖で待機していた 「さつま」に着船しました。
全然気がつきませんでしたが、「かごしま丸」も沖防波堤の沖で待機していたらしく、「はやと」と入れ替わるように北埠頭の方へ向っていきました。 船尾からの写真が欲しかったので、ちょうど良かったです。
さて、「とから」と「かいもん」による高速機動連携訓練が始まりました。昨日見たのと同じように右舷後方から2隻がかなりのスピードでこちらへ 向って走ってきます。「はやと」の船上ではすごーい、と言った声があちらこちらからあがりました。
やっぱりこういうタイプの巡視船は走っている姿が格好良いですね。今回は今までとは違った視点(今までは2回ともヘリ甲板下)からの撮影だったからか また違った雰囲気になったような気がします。
続いてはヘリコプターによる人命救助訓練です。まず「るりかけす2号」が「さつま」を飛び立ち一旦離れます。そして「さつま」のヘリ甲板で発煙筒を 焚き、救命士2名がヘリ甲板に降下、そして要救助者を吊上げてヘリに収容といった流れです。
「さつま」に降下する2人目の救命士。この訓練を見るたびに毎回、よくあんなに高いところから降りられるなぁ、と思うのでした。
出港前から「さつかぜ」と「さたかぜ」が「はやと」、「おおすみ」の近くにいたので、何なんだろう?と思っていたら、落水者が出たときに対応するため だったようで、クルーズ中ずっと「はやと」の後ろからついてきていました。今日は「さつかぜ」が「はやと」、「さたかぜ」が「おおすみ」について いました。
「さつかぜ」を撮影しているうちに、無事要救助者がヘリに収容されました。良かった良かった。・・・よーく考えてみるとヘリでの救助って怖いですね。 もし、救助されるような事になった場合自分もあの高さまで吊上げられなきゃいけないんですからね。ブルブル。
さて次は「かいもん」による空砲射撃です。右舷後方からゆっくりと近づいてきて、いきなりタタタタタッと数発射撃をしました。タイミングがさっぱり 分からなかったので、ビクッとした上に射撃の瞬間を撮影することもできませんでした。今から射撃するけんねよーく見てなさいね、とか言って欲しかった なあ。気が小さいのでビクッとした瞬間に寿命が3時間26分くらい縮まってしまいました。根拠を示せといわれても何も言えませんが・・・。
「とから」は「かいもん」に続いて右舷側を通過しただけでした。数人の乗組員の方がこちらを見ていたのでブリッジの様子を撮影したのですが、小さく したら見えなくなってしまいました(笑)
「とから」の次は「るりかけす2号」が通過していきました。乗員の方が手を振っています。鹿児島航空基地にはこの「るりかけす2号」ともう1機 「るりかけす1号」と言うヘリがいるのですが、記名の表記は「るりかけす」だけになっています。1号、2号も描いてくれれば良いのになぁ。 まあ、どちらか分からないときは機体番号を見れば良いんですけどね。そう言えば、「るりかけす1号」って見たことないや。
最後はお見送り。今度は右舷前方から「かいもん」、「とから」、「るりかけす2号」の順に「はやと」の横を通過していきました。真っ直ぐこちらへ 向って走ってきたのですが、隣から「突っ込んでくるんじゃないか」なんて話し声が・・・。いくらなんでもそりぁないでしよう(笑) でも、実際ボートなんかで沖に出ているときに巡視船が自分のほうへ走ってきたらドキドキするでしょうね。何かやらかしたっけ?なんて思って。
まず「かいもん」、乗組員の皆さんが外に出て帽子を振ってお別れです。こちからからもたくさんの人が手を振っていました。
次は「とから」。こちらも皆さんが帽子を振って・・・ん?何か一番上の甲板にいるぞ??
・・・これは、・・・何?ぴょんこぴょんこ飛び跳ねていましたが、ウミガメかな?下半身が短パン+ビーチサンダルだったのが印象に残っています。
「るりかけす2号」は扉を開けてお別れのご挨拶。約1時間のクルーズもお終いです。「はやと」は南埠頭へ船首を向けました。
南埠頭の2号岸壁に着けた南生建設の台船の上では今夜打上げる花火の準備をしているところでした。海辺で花火を打上げる時にはこの台船が活躍します よね。今月28日に行なわれる「錦江湾サマーナイト大花火大会」の時は台船とともに沖防波堤からも打上げられるハズです。たくさんの花火が打上げられ ますので、ぜひ見に来てくださいね。見物客がものすごいですけど。
南埠頭に着いて、現在着岸作業中です。巡視船は貨物船やフェリー等他の船と違って、ロープはウィンドラスで巻いて、そしてビットにかけて固定するの ですね。ウィンチを採用すれば便利そうなんだけどなぁ。
「さつかぜ」が岸壁に船首を着けたので、何するんだろう?と思いながら見ていると、どうも潜水士の交代のようでした。1航海ずつの交代制のよう ですね。 そうそう、今回のクルーズにはぼくと同年代の若い人達もたくさん乗っていたのが興味深かったです。ウォーターフロントフェスティバルの一環だった からなのか、それかもしかしたら映画の「海猿」の影響もあったのかもしれませんね。こう言うきっかけでたくさんの人が海上保安庁の業務について 興味を持ってくれたらうれしいな、と思いました。 「はやと」が岸壁に着けてから、下船するまでかかった時間は20分ほど。下船口が2ヶ所しかないからしょうがないですが、やっぱり暑い時は面倒 ですね。ふぅ。
撮影データ:D70
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