3月19日(南港)


バックナンバーはこちらです。

みなとのなまえ

13:55-17:30 天気:はれ 海上:さざ波程度 風:南の弱い風



今日は暖かい日差しに誘われてお昼から南港へ行ってきました。風が吹けばちと寒さを感じましたが、ひなたはぽかぽかでしかも空には雲一つなくとても 気持ちが良かったです。ついでに桜島の上には月も出ていました。昼間でも目立つものですね。これでビールがあれば言う事なしなんですけどねぇ(笑)


鉄くずを扱う荒川商店の岸壁に珍しく貨物船が着けて鉄くずを積み込んでいるところでした。プノンペンに籍を置く「HONG HAI」という元日本船です。 この積み方がすごくてまさに放り投げると言った感じ。ガシャガシャーンという音と茶色いホコリが目立っていました。山と積まれた鉄くずを見るたびに どうするんだろう?と思っていたのですが、こうやって船で海外へ運ばれて行くのですね。鉄が足りないなんて話を聞きますが、こういう鉄くずを日本でも 再利用すれば少しは解消されるんじゃないかなぁ?


14時過ぎに沖の方を「新種子島丸」と「フェリーあまみ」が通過していきました。「フェリーあまみ」を眺めていると鴨池港の方から何やら帆船らしき 船が・・・。見かけない船だなぁと思いながら撮影したんですが、この船は東京ベイトロットクルーズ(東京都)の「アルカディア」(65t)でオーナーの 1人だった鹿児島の方が亡くなって、ヨット好きだったその方のお別れクルーズのためにタイへ修理へ行く途中に鹿児島へやって来たとのことです。 もう少し近くで見てみたかったなぁ。


ここ南港へは毎日のようにLPGタンカーが入港していて、今日は2隻が着けていました。左側が辰和海運(上天草市)の「興星丸」(697t)、右側が 住華運輸(大阪市)の「第十六博晴丸」(695t)です。鹿児島で使われているLPガスのボンベにはこうやって船で運ばれてきたLPGが詰まっているわけ ですね。ちなみになんでLPGって言うのかというと、正式名称の液化石油ガスの英語表記(Liquefied Petroleum Gas)の頭文字からきているのです。 ついでにプロパンガスってよく言いますけど、あれは普段おうちで使われているガスの主成分がプロパンという物質だからだそうな。もひとつついでに 都市ガスなどで最近使われている液化天然ガスの略称はLAG(Liquefied Natural Gas)で、鹿児島では谷山港に運ばれてきます。


沖の方に見えていた船がこちらへ近づいてきたのでもしかして?と思っていたらやはり鹿児島県の「制海」 でした。いつも南港に着けているのです。どこかで調査でもしてきたのでしょうかね。少し沖でアンカーを下ろしてゆっくりと後進で岸壁に近づいて いきました。後ろに写っているのは左が「第二制海」、右が灯台見回り船の 「ずいうん」です。


喜入の石油基地辺りには大きなタンカーが6隻ほどいました。3隻はバースに着けて残りは沖で待機しているようなんですが、6隻も一緒に見たのは今回が 初めてのような気がします。そのうちの1隻は新日本石油タンカー近海の「室蘭丸」で、この後は水島へ 向かうようです。この「室蘭丸」は喜入の基地と国内各地を結ぶタンカーのようで、数日後にはまた入港するようです。川崎汽船のファンネルマークを つけたひときわ大きなタンカーも見えていましたが、もしかして「最上川」(160,229t)だったりして?


湾奥の方から「大平丸」が、南の方からは「フェリー屋久島2」と「プリンセスわかさ」が走ってきました。 「大平丸」は仕事を終えていつもの岸壁にもどるところでしょうか。そうそう、左右に写っている小さな白い点の左が「フェリー屋久島2」、右が 「プリンセスわかさ」なのです。小さすぎますねぇ(笑)


またまた小さくて申し訳ないんですが、「プリンセスわかさ」と「ロケット」の対航です(汗)平川の沖辺りでしょうかねぇ。陸からは離れているよう なのでも少し大きく撮影するんだったら「プリンセスわかさ」の近くを走っていた「フェリー屋久島2」からが良いかもしれませんね。乗って見てみたい ですが、2等でも片道5,000円というのはちょっと高いと思うのです。


17時前にタグボートの「東栄丸」が走ってきたのでなんだなんだと眺めていたら「第十六博晴丸」の出港の お手伝いにやって来たのでした。荷役も終わったようだしそろそろ出港するかな?とは思っていましたがタグボートを使うとは思ってもいなかったので ちょっとびっくり。


「HONG HAI」も同じ頃に岸壁を離れました。これよりも少し早く岸壁を離れたのですが、鉄くずの積み方が悪かったようで船が右舷側に傾いていたので また着けて傾きを直してからの出港となりました。時間がかかるだろうなと思いましたが10分ほどで済んだので無事撮影する事が出来ました。 造船所のプレートと船首と船尾に以前の船名の一部が残っていたので調べてみたら、87年岩城造船生まれ、売却される前は徳島市の浜高海運が所有する 「徳蓉丸」(499t)で、03年にHONGHAI SHIPPINGという会社に売却されていたと言う事がわかりました。インターネットはやっぱり便利。
さーて、おうちに帰ってさっきから飲みたかったビール飲もーっと。

撮影データ:D70

らくがき掲示板へ