5月20日(Dock in ROCKET)


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みなとのなまえ

08:40-12:10 天気:はれ 海上:さざ波程度 風:北〜北北西の弱い風



今日も風は心地よかったのですが日差しがあったからか動くとちょっと汗ばむような1日でした。それとも少し南下したからかな(笑)
今日は副隊長さんとともに現在ドックに行っている「ロケット」をコスモラインさんのご厚意で見学させて頂く事ができました。ぼくにとってジェット フォイルのドックの様子を見ることが出来るなんて夢のような話なのですがホントの話なんです。
←は山川造船鉄工のフローティングドック上の「ロケット」ですが、船底まで全て見えているからかいつも見るよりもとても大きく感じられました。


取り外されて客室内にあった救命浮環。ペンキがはげたところに前名の「エメラルドウイング」のングの部分が見えていました。うぅっ、マニア心を くすぐられてしまいます。コチョコチョ。


操舵室へもお邪魔させていただきました。色々な本とかの影響か何故かJFの操舵室部分はやたら狭いと思い込んでいたのですが、思っていたよりも 広々としていました。同じJFと言っても船内の造りによって違ってくるようです。
で、これは窓からの風景。これでも背伸びをして撮影しているのですが思ったよりも手前の方は見えないものなんですね。


むー、これはもう操縦桿と呼んだほうが似合いそうですねぇ。ヒコーキのやつって言われてもわかんないや(笑)でも真ん中には川崎のKのマークが! もちろんボーイング製のものにはBOIENGって描かれているそうです。ちなみにここの部分だけでも普通に生活している人にとっては思わずのけぞって しまうようなお値段・・・。ブルブル。


こちらは客室後部の下にある減速機。左が船尾で右が船首方向ね。上の部分にタービンからのシャフトが繋がって、回転数を落とした後、下にある ウォータージェットのシャフトを回すのだそうです。床面すれすれに設置してあるのには驚きました。もう少しスペースがあるかと思っていたんです。


客室の通路にある船底への出入り口の一つ。普段はこの金網じゃなくて下に写っているちゃんとしたフタがしてあるのでしょうが、まさかこんな場所に! とまたびっくり。今度乗ったときは足で探ってみよう(笑)


2階の客室後部にあるデッキにはさりげなくこのような物が(笑)屋根の上には新しいものがついていたようなので、これは交換前のものだったのかな。


このフォワードフォイルは運航が終わった後などに上げているのを見かける機会がありますね。抵抗をなくすためにピッカピカに磨き上げてあります。 十分なように見えましたがこれでもまだ磨き足りないのだとか。←では下の方に見えているフラップは1枚だけでものけぞるを通り越してひっくり返る ようなお値段。それがひぃ、ふぅ、みぃ・・・。(@o@)/


真正面から見るとこんな感じ。ジェットフォイルの事故っていうと浮遊物との衝突(クジラとぶつかったとかニュースがたまにありますね。)と言うものを 考えてしまうのですが、衝撃を吸収する装置などでしっかりと対策が施されています。でもぶつかったものがあまりに大きいとフォイルの脱落とかいうこと になってしまうのです。以前トッピーが落っことしちゃいませんでしたっけ。ちなみにイルカや電柱くらいの太さの木材だったら切断してしまう らしいですよ。


こちらは後ろからの眺め。昨日タービンの交換作業が終わったとの事で残念ながらその姿を見ることは出来ませんでした。タービンは船尾にある開口部の フタを外すと見られるようになっていて、お昼前にはその閉めたフタの部分に水をかけて中に漏れていないか調べていました。


サイドスラスターはこんな感じ。翼走状態になれば見えるようになりますよね。でもその時はこんなに近寄れないですねぇ(笑)大きさは横に写っている 喫水を示す数字と比べてもらえればよろしいかと。この数字も上にいくほど船体の角度が緩やかになるからか縦長になっていました。


ウォータージェットのノズルももちん撮影できました。普段は見えそうで見えないんですよね。ノズルのすぐ後ろにある半円形のものはリバーシング ティフレクターというもので後進をする時に必要なもの。これがカポッとノズルを覆って水が前の方へ流れるようにするのです。この状態はニュートラルの 位置だそうで、水が前後に流れるので船は動かないのです。出港前などに海面が白くなっているのになぜか船は動いていない、という謎が解けました。


近くの岸壁に砕石を下ろしていた福岡市の新和商事さんとこ(共有)のガット船「日津丸」(497t)が9時半過ぎに出港していきました。クレーンはSKKの 300GDA。とてもきれいでしたがドックに行ったすぐ後だったのでしょうかね。
そう言えば、朝着いたときに山川造船鉄工のFDに石油天然ガス・金属鉱物資源機構(早い話が志布志の石油備蓄基地)の油回収船「おのがら」(193t)が 横着けしていたので、ラッキーと思っていたらそのすぐ後に出て行ってしまいました(笑)むー、撮影したかった船だっただけに悔しかったです。志布志 にも行かないとなー。


さてさて、ここが水の吸い込み口。フォイルが上がっている時はここから直接吸い込んで、下がっているときにはフォイルにある吸水口を経由して 吸い込みます。左に見えているのがフォイルの一部で、下げると黒い部分(水の通り道)が吸い込み口を覆うような形になるわけです。別々の場所から 吸い込むと思っていたのですがこういうからくりがあったわけですねー。


ドックから船内への渡し板の上から撮影。かなり高かったので高いところが苦手なぼくは思わずへっぴり腰になってしまったのでした。見られそうで 見られないアングルですよね?


こんなチャンスは滅多にないと船首部分のデッキへも行ってみました。海の上だったらそうないんでしょうがここはFDの上でしかもかなりの高さ。 落っこちそうで怖かったです。
ここにやって来て初めて気が付いたのですが、ブリッジ下の白い塗装のすぐ下辺りの部分はちょっとザラザラしているんですね。何でだろう?と思った のですが、きっとブリッジ部分の窓とかワイパーをいじるときにここに上るのでしょうね。そういう時に鉄板そのままだったら滑ってしまうからザラザラ にしたと。そういうことかな?他のJFも同じような感じなのかなー。


船内に置いてあった紙袋(笑)「フェリー屋久島2」が就航してから10年以上経ちますが未だにこのようなモノが残っていたとは!ちっこい頃にこの 「フェリー屋久島」に乗って屋久島に行ったことがあるのですが、全然どのような船だったか覚えていなくて、この船の姿を見るのは今回が初めてと言って いいかもしれません。あの時に写真を撮っておいてもらえばなぁ。


KAWASAKI JET FOIL F-015の文字を背景に久々にポッケの登場です。ん〜、何年ぶりだろ(笑)いや、いつもカメラバックにいるので港へは連れて行って いたんですよ。ただ撮影をしていなかっただけなのれす。
ポッケ「ぼくのことを覚えているひとはいるのかな?」

撮影データ:D70

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