12月9日 その1(フェリー出島)


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みなとのなまえ

07:50-18:00 天気:くもり後はれ 海上:風浪・うねりあり 風:北西の風強し



11日で航路廃止となり、鹿児島から姿を消してしまう「フェリー出島」に乗りに行ってきました。写真だけは何回も撮っているのですが、乗るのは 初めてなのです(笑)曇っている上に風があってちょっと寒いですが何とかなるでしょう。楽しみだなぁ。
まずは窓口でキップを購入です。もちろん2等で運賃は2,540円。乗船整理券と言うピンクの小さな券と乗船券と領収証が一緒になった(初めは 気づきませんでしたが、切り離せるようになってます。)赤地の15センチくらいの券2枚を手渡されました。ピンクの小さな券は鹿児島で乗船時に、 大きな券は西之表で下船時に回収されます。


時間的に奄美・沖縄航路の船が入ってくるんだけど?と新港の方を見ると「クイーンコーラル8」が姿を現しました。定刻着ですね。できれば、1時間 ほど遅れて欲しかったんだけどなぁ・・・。だって「フェリー出島」の船上から撮影できるんだもん(笑)


北埠頭からは08:00発の「トッピー3」が出港していきました。さて、上り便とはどこですれ違うのかな?


窓口に「船内売店は11月30日で廃止になりました。」という張り紙があったのですが自動販売機くらいはあるだろうと思って一旦はターミナルの外へ 出たのですが、もしなかった時のためにペットボトルのお茶を1本購入しておくことにしました。その時に撮影した九州商船の窓口です。真ん中の 窓口だけが開いていて男性の方が一人で対応していました。


さて、8時過ぎから乗船が始まったのでぼくも乗船することにしました。タラップを上がったところで乗船整理券を渡して船内へ。ここはエントランスと 言って良いのかな?右舷側の出入り口から見て右側に売店と事務室があって、左側には給湯(お茶と水もね)器とごみ箱、そしてタバコと飲み物の自動 販売機があったと思われるスペースがあります。やっぱりお茶を買っといて良かった。まさか自動販売機も撤去しているとは・・・(笑)何人かが 乗船してからまた飲み物等を買いにターミナルへ行っていました。


エントランスがあるフロアは船首側に1等客室、船尾側に2等客室が配置されています。2等客室は思っていたよりも広かったです。カーペット敷きの 区画が4つ。マクラと毛布、そして下のようなものも置いてありました。


ななな何ですかこれは!こんなの初めて見た〜。こうやって洗面器?が3つ4つ重ねたものが各区画に2〜3セット置いてあるんです。 使い道は・・・ご想像におまかせします(笑)


エントランス等のある上のフロアは船首側に特等客室があって、その後ろは遊歩甲板となっています。甲板は船の古さをあらわすようにサビなどで でこぼこになっていました。


北埠頭の2号岸壁には山口県立水産高校の漁業実習船「青海丸」が着けていました。


「フェリー出島」横の岸壁には荷物がたくさん入ったボックスがパレットに載せて置いてありました。クロネコさんの荷物らしく、中種子、西之表など 配達先ごとに分けられています。お歳暮らしきギフトや果物の箱、新品のコタツ、某通販会社の箱などいろいろなものが入っていて、やっぱり島の生活には 船が深くかかわっているんだなー、と改めて感じられました。12日からは「プリンセスわかさ」に引き継がれるのかな?


出港時間ギリギリまで荷物の積み込みをしていたので、出港が遅れるのでは?と思いましたが、定刻に出港です。蛍の光とともにゆっくりと岸壁を 離れていきました。
乗っていたお客さんたちはほとんどがクルマと一緒の工事関係の人達でした。徒歩で乗船したのは10人いなかったと思います。高くても時間が短い方を 選ぶのでしょうかねぇ?


航海中はほとんどを上部の遊歩甲板で過ごしたのですが風が強くて寒かったです。でも、トッピーなどの定期船をはじめとしていろいろな船を見ることが できましたよぉ。その中の一部を紹介すると写真の「第十二共進丸」、コスモ海運(東京都)のタンカー 「第三大和丸」(1,473t)、昌宝汽船(山口県上関町)のタンカー「第三昌宝丸」(199t)、木村海運(長崎市)のLPGタンカー「第三星泉丸」(676t)、 船主不明の「第二誠徳」などなど。順次「船の写真館」にアップしていきますね。


南埠頭を出港してからずっと追いかけてきていた「フェリー屋久島2」に9時15分頃追い抜かれてしまいました。むむむ、こちらは約17ノット、 あちらは約22ノット・・・。仕方がないけど悔しいです。


続いて9時20分頃には喜入沖で上りの「トッピー2」とすれ違いました。鹿児島09:35着の便ですね。こんな感じで翼走状態のトッピーを見るのは 昨年の5月に沖縄からの「クイーンコーラル」から見て以来です。


喜入の石油基地には大きなタンカーが入ってきたようで、4隻のタグボートが押したり引いたりしてますね。喜入のタグボートは3隻なので、こんな風に 大きなタンカーの場合は谷山港のタグボートがお手伝いに行くようです。


10時過ぎに指宿の沖辺りで前から走ってくるジェットフォイルに気が付きました。「ロケット」だ!と思ってすれ違うのを楽しみにしていましたが、 山川港の方へ行ってしまいました。あらまあ。山川造船鉄工にでも用があったのでしょうか?


山川の少し手前では船尾側に「フェリーなんきゅう」、船首の方に3隻の船を確認しました。3隻の船は左から「フェリーあまみ」、 「第八東邦丸」、「しゅれい」です。わけもなく傾いてしまいました。トホホ。


10時30分頃には開聞岳の沖で「第三南海丸」とすれ違いました。なかなか動いている姿を見る機会がないんですよね〜。この船は。


曇っていた空もだんだんと晴れてきて、時折日が差すようになりました。風も弱まってとても心地よかったです。客室から他の人達も出てきて遊歩甲板も 賑やかになりました。


↑を撮影してから約20分。佐多岬を通過して大隈海峡に入ると風が強まって海上は時化模様。うねりが押し寄せるたびにスラミングとともに飛沫が 舞い上がりました。船は上へ下へ左へ右へと大揺れ。甲板に出ていた人達も何時もの間にか客室に引っ込んでしまいました。でもやっぱり船はこれぐらい 揺れなきゃね、ウヒョヒョ。と一人喜んでいたのでした。
今日はひっさびさに2部構成です。第2部へどうぞ

撮影データ:D70

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