12月9日 その2(フェリー出島)


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みなとのなまえ

07:50-18:00 天気:くもり後はれ 海上:風浪・うねりあり 風:北西の風強し



今日は2部構成になっていますので、第1部を見てない方はこちらからどうぞ
時折飛沫が襲いかかるので、煙突の影に隠れながら何か船は?と探すとさすが大隈海峡、外航貨物船の姿が数隻。その中で一番近づいたのがこのコンテナ船 「MILD UNION」でした。どこからどこへ向かっていったのでしょうねー。この後11時30分頃今度は「新種子島丸」とすれ違いました。


こんなに時化ててもジェットフォイルは走れるのかー、と考えながらはっと気づくと船尾の方に「トッピー3」の姿が。わぉ、全然気が付きませんでした。 船がゆれてるのでファインダーの中を「トッピー3」があっちへこっちへ。それでも何とか撮影できました。佐多岬を通過して40分後、11時40分頃 でした。


12時過ぎには「はいびすかす」と「プリンセスわかさ」とすれ違いました。なかなか見えてこなかったので今日は走らないのかな?と思っていたので 走っている姿を見られて良かったです。


西之表港の防波堤の先端の赤灯台はロケットの島って言うことで、ロケットの形をしています。ずっと前から一度見てみたかったんですねー。ちゃんと 補助ロケットまでついてますねー。ロケット本体には「NIPPON」、補助ロケットには右側に「歓迎ふたたび」左側に「たねが島」と描いてあります。


種子島の島間港には去年行きましたが西之表港は初めてです。何かごちゃごちゃしてて港の造りがあまりよく判りませんでした。ま、それはさておき 「フェリー出島」が着ける西之表港の岸壁です。ランプウェイを下ろす部分の岸壁は一部を少し削ってスロープにしてありました。


西之表港のちょっと古めのターミナルの内部です。海側から入ると右の方にお土産屋さんが3件ほどと待合スペース、左のほうに九州商船の窓口と コスモラインのロケットの窓口、そして種子島の観光案内所があります。高速船の桟橋はこのターミナルよりもちょっと海側にあるのですが、そこの ターミナルはトッピー専用となっているらしく、ロケットの窓口はこちらにあるようです。


西之表港のターミナルから歩いて1分。お隣さんと言ったトッピーターミナルへも入ってみました。入って右側に窓口があって、あとは待合スペースに なっています。


「フェリー出島」の上から見えていたセメント船を撮影に行きました。歩いて3分くらい。大分海運(津久見市)の「豊後丸」(506t)です。


その道の途中にあったのが鹿児島〜種子島間等にRORO船を走らせている共同フェリー運輸の社屋です。出入り口の扉にはイルカ(?)のキャラクターの 絵が貼ってあって、その横には運航している航路を紹介する看板がありました。それに描いてあった「新さつま」の絵が良かったなぁ。
ターミナルのすぐ横にお土産屋さんがあったのでそこに入ってガジュマル飴とりんかけ、そして焼酎のワンカップをお土産として購入しました。そろそろ 出港時間なので再度「フェリー出島」に乗船しましょうか。


「フェリー出島」を降りるときに「乗船券を記念にくださいな」と言ったのをきっかけに事務長さんと話すようになったのですが、「フェリー出島」に 乗りに来たと言うとえらい喜んでくれまして、まあいろいろとあって船長さんとも少しですがお話することができました。上り便には徒歩のお客さんも 10人以上乗ってきましたし、70名の修学旅行の団体さんも乗船してとても賑やかになりました。


こちらは1等客室の様子です。カーペット敷きで窓の下にはソファがあって、2等と比べると枕(カバー付き)と毛布(模様付き)の質がアップして いました。真ん中に移っている棚の上には木の枠に入れたあの洗面器?が10個おいてあるのです(笑)


せっかくなのでトイレも紹介しておかないといけませんねぇ。右舷側が男性、左舷側が女性用となっています。男性用は小便器が4つ、個室が和式が2つ (内1つは使用禁止)と洋式1つの計3つあります。手洗い場のところに青い板がありますが、五島観光という文字がありまして元は五島航路の船だった のだなぁと実感できました。


種子島発のクロネコさんの荷物がトラックで運ばれてきました。手際よく次から次へとボックスを船に積み込んでいましたが、トラックの到着が少し遅れた ためか出港が10分ほど遅れてしまいました。でも、10分くらいの遅れは離島航路では仕方がありませんよね。人もですが、荷物も大切なお客さん なんですから。


で、またいろいろとありましてこんな写真を撮ることが出来ました。写っている白い船を避けるためにこの時は宮崎の方を向いて走っていたようです。 湯のみでご馳走になったコーヒー、美味しかったです。


15時20分過ぎに佐多岬沖を通過しました。それまでは上へ右へと行く時と同じように揺れていましたが、通過して時間が経つにつれて段々と揺れも おさまってきました。


帰りもいろいろな船を見られました。写真は沖井海運(広島県大柿町)の「永昌丸」(314t)です。この他「 南興丸」、岡山県日生町の方が所有する「八福栄丸」、武田運輸商会(大阪市)のタンカー「喜代丸」(5,944t)、美保丸(長崎県肥前町)の「美保丸」 (199t)、大慶海運(宇和島市)の鮮魚運搬船?「第五十一大慶丸」(498t)、そして行きも見た「第三星泉丸」も空船になって南下していきました。


シューターの容器を固定する部分についていたプレート。「割れ」なんていばってるなぁ(笑)


17時過ぎに薩摩半島に日が沈んでいきました。夕陽には何か人を感じさせる力があるのかかなりの人が甲板に出て眺めていました。 夏だったらまだギンギンギラギラ状態の時間なのに冬はやっぱり早いなぁ。


鴨池港の沖に来た時にはすでに真っ暗。鹿児島中央駅の駅ビルに設置されている観覧車のイルミネーションが見えていたので、「フェリー第八おおすみ」と 一緒に撮影しました。


定刻より20分ほど遅れて無事南埠頭に入港しました。何と言うんでしょう、乗り物って言うのは新しい古いは関係ありませんね。そりゃあ新しいにこした ことはありませんが・・・。以前、ある会社の船に乗ったときに身体が不自由な方も乗っていたのですが、その時の乗組員は声をかけることもなく、手助け をすることもなくほったらかしと言った状態で、その時は後味の悪い旅になってしまいました。「フェリー出島」のように古くても乗組員の方々にお客さん をもてなそうという気持ちと細やかな気配りがあればとても気持ちの良い旅を楽しめるんだな、と感じました。船長さん、事務長さんをはじめとする乗組員 の方のおかげで最後に「フェリー出島」との良い思い出が出来ました。ありがとうございました。

撮影データ:D70

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